「キャンバスからはみだせ」

最近おもしろいニュースを見た。
是非みなさんにも見て欲しい。下記に抜粋で書きます。
記事は『【人、瞬間(ひととき)】あの言葉』のジミー大西さんのニュース。
元サイトはコチラからどうぞ!

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<抜粋>
今から16年前。テレビ番組の企画「タレント絵画オークション」に参加した。絵なんて学校の授業以来描いていない。「オチで使うからって言われてね」

実際、見事にオチはついた。ただし予想とは逆の意味で、だ。色と形が自由奔放にうねるジミーの絵は、最高値33万円を付けた。その後、サプライズはもう一つ増えた。芸術家、岡本太郎から熱い言葉が届けられたのだ。

“キャンバスからはみだせ”

「これが僕には衝撃的なメッセージやったんですねえ。描き始めるきっかけ、後に芸能界を引退するきっかけになりました。でも、いまだにその意味がわからへんのです」

 最初は文字通り、紙からはみだすように描くことだと理解したという。思い出したのは、大阪万博(昭和45年)で見た太陽の塔だ。「まだ幼かったですが、そらもう、度肝を抜かれましたね。屋根からはみだしてるやないですか」

でも「はみだせ」は、そういう意味じゃない。そう気付いて悩むうち、当の岡本太郎は世を去ってしまい、直接会う機会を逸した。

岡本太郎がジミーの絵に何を見いだし、何を伝えたかったのか、はっきりしたことはわからない。しかし、こんなエピソードから、ジミーの画才の片鱗(へんりん)が感じられる。小学生の時、写生の授業でのことだ。

「みんなは工場とか家とか、見える風景をちゃんと描いてたんです。でも僕は空を見て、ふと、象を描いてしまった。それも横からではなく、真っ正面から見た象。『大西、何か違うもん描いてる』とみんなに笑われたけど、先生は『大西君はそれでいいんです』って言うてくれた」

次の時間から、先生はジミーにだけヘッドホンをはめてクラシックを聴きながら描かせたという。周りの声を遮断し、自分の世界に集中するためだろう。今もヘッドホンをはめないと描けない。「パーンと弾けるお笑いが“陽”なら、絵を描くのは“陰”なんです。自分の中に深く深く入り込む」

“陽”と“陰”。この2つを両立させるのは至難のわざだったという。テレビの仕事を終えて、さあ続きを描こうと思っても、絵の具の配分が思い出せず、同じ色が出せない。「このままでは頭がおかしくなるわと思った」。敬愛する芸術家の言葉が、画業を選ぶことを決意させた。

実は、メッセージの他に岡本太郎からもう一つ、もらったものがある。紫色の油絵具だ。なぜ紫なのか、これも謎めいている。

「大事にとってあります。『キャンバスからはみだせ』の意味がわかった時、使おうと思っています」

<中略 終わり>

私にとってキャンパスはパソコンの画面になり、それをはみ出すようなものを作る。
「キャンバスからはみだせ」 難しい言葉です。

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